今日も晴れやかな空の下を前進するGM号。
そして俺もまた・・・
「さーーーんっ!好きだぁーーーーー!!」
さんに向かって全速前進!!
「さんなんで逃げるんですかーーー!」
「そっちこそなんで追ってくるのよーーー!」
「そんなのさんと一緒にいたいからに決まってるでしょーーー!?」
「だからって走ってくることないでしょーーー!?」
「さんに一秒でも早く会いてェんだよーーーっ!!さん好きだぁーーー!!」
「〜〜〜〜〜っ!!」
「あッ!?照れた!?クソ可愛いーーー!!ちょっ、抱き締めさせてェーーー!!」
「いやぁーーーーーっ!」
あの大告白以来恒例となってしまったこの追っかけっこを尻目に、美女達は優雅にお茶を飲んでいた。
「・・・サンジ君、完全に開き直ったわね」
「フフッ、コックさん可愛いわ」
「・・・・・・・・・・・・」
「ゾ、ゾロが怖ェーーー!」
「目ェ合わすなチョッパー!殺されるぞっ・・・」
「良い天気だな〜〜〜」
まぁごちゃごちゃ言ってる野郎共はどうでもいい。
もうこの気持ちを我慢しないと決めた俺はもう誰にも止められねェ!
俺ノンストップ!!
ズッドーーンッ!!
俺は飛んできた鉄の塊をひょいと後ろに飛んで避けた。
ちっ、ストップしちまったじゃねえか!
俺とさんの間にマリモの鉄串が刺さり、ラウンジにばっこりと穴が開く。
「うわぁ〜!?メリー号がぁー!船壊すなゾローー!」
「てっめェ、さんに当たったらどうすんだよっ!」
「そんなヘマするかっ!目障りなんだよクソコック!」
「はっ、人の恋路を邪魔すんじゃねぇよシスコンマリモ」
「っ!!今日という今日は許さねぇぞ変態眉毛!」
「そりゃこっちのセリフだ、筋肉ヘッド!」
「頼むからこれ以上船壊さないでくれ〜〜!」
ウソップの悲痛な叫びが船にこだまする。
他のクルーは我関せずといった感じだ。
あーぁっ、クソマリモのせいでさんいなくなっちまったじゃねえか!
ミンチにしてくれるわっ!
そんな攻防戦が毎日のように繰り広げられていた。
俺は再びラウンジ(ウソップにより穴修理済み)に戻ると夕飯の準備を始める。
まぁ四六時中さんと一緒にいてェのは山々だがコックとしての仕事は絶対に疎かにしねえ。
それが俺のプライドだ。
するとそこへナミさんがやってきた。
日誌を書くというので飲み物はいるかと尋ねようとした時、ふいにそのペンを持つ手に目が止まった。
「ナミさん、それ綺麗なネイルだね」
「でしょ!さっきにやってもらったのよ」
「まじで!?すげぇ!」
思わず素になって返すと、ナミさんがくすくす笑いながら手を見せてくれた。
鮮やかなオレンジのネイルカラーに白い小花が散りばめられ
左手の薬指にはナミさんの刺青と同じマークが描かれてあった。
所々にパールストーンが並べられて模様を描いている。
華やかで可愛らしいそれはナミさんにとてもよく似合っていた。
こんな細かいものよく出来るなぁと感心していると
「どうせ器用なさんも素敵だー!とか思ってんでしょう?」
「あれ?なんでバレたんですか?」
「顔に書いてあるわよ」
ナミさんが呆れたように笑った。
お礼を言って手を離すと、ナミさんは再び自分で見つめてから嬉しそうに微笑んだ。
「って本当に上手いのよねぇ。でも自分のはシンプルに済ますくせに私やロビンの時はすっごく張り切るの」
「ははっ、さんらしいね」
「でしょー?」
そう言って笑うナミさんは本当に楽しそうで、さんの事が本当に好きなんだというのが伝わってきた。
今度はフレンチネイルにしてもらうんだなんて話すナミさんの言葉を聞きながら
マニキュアのプレゼントなんていうのも良いかもしれないと考えた。
間違ってもクソマリモなんかには思いつかない代物だし、これでちょっと差をつけて・・・
などと考えていると、ナミさんがにやりと笑った。
「、たいていの色は持ってるわよ?」
「・・・ナミさんてエスパー?」
「ふふふっバレないように協力してあげても良いけど」
「んナミすわぁーんっ!」
「高いわよ?」
「・・・ですよねー」
人差し指と親指で丸を作って金の仕草をするナミさんに苦笑いを零す。
しかし背に腹はかえられないとばかりに夕飯をナミさんの好物にする事で安くしてもらった。
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