もっともっと寒くなるといい
空から落ちるその白は
恥ずかしがり屋のあなたを
暖めるという大義名分で
躊躇なく触れられる免罪符
−Snow smile−
――ねぇさん、今日一緒に寝ねえ?
――え?
――どうせ部屋に戻っても、また足冷たくて寝られないんでしょう?
俺が人間湯たんぽになってあげるよ
他のクルーのことを気に掛ける優しいあなたにとって
ラウンジで誰に見つかるかもわからない状況で一緒に眠るのは気が引けるもの
だけど同時に
深刻なほど冷え症なあなたにとって
これはとても甘美なお誘いであることを、俺は知っている
――でも・・・私の足、ほんとに冷たいのよ?
分かってないなぁ、あなたは
あなたに罪悪感を感じさせながら
あなたを甘やかす振りをして
本当に甘えているのは俺の方だということを・・・
例え氷のように冷たい体でも
それがあなたのものならば
喜んで俺はこの体温を差し出すんだよ
――今度湯たんぽ買おうかな・・・
止めときなよ、きっと俺はそれをすぐに壊しちまう
あなたを暖める役目は
例え無機物にだって譲りたくねェんだ
寒い寒いこんな雪の日は
あなたにとって辛いものなのに
一緒に嘆いてやる事もせず
こっそりと喜んでいる俺は
クソひでェ野郎だね
本当に雪が好きなのねとあなたに言われて
ぎくりと心が跳ねた
普通だよと誤魔化したけど
だって目がきらきらしてるものとあなたは笑った
違うんだ
雪が好きなわけじゃない
あなたと過す時間が好きなんだ
あなたのことが
好きなんだ
こんな風に寒い日を心待ちにするようになったのは
あなたに出会ってからなのだということを
あなたは知らない
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バンプの同名タイトルのイメージで。ほんとに末端冷え性ひどいんです。