−キモチイイのはお好き?−
「うわっ、なにこれ!?がっちがち!」
「そんなに硬ェ?」
「うん。うわぁ、こんなのはじめて・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
さんは俺の肩に触るなり驚いたように声を上げた。
コックの仕事柄なのか俺は結構肩が凝りやすい。
でももう慢性的なもんだし、慣れっこだった。
「そこまでスゴイかな?」
「うん、まるで何か入ってるみたいな・・・こんなんで辛くないの?」
「若干・・・でも放っておけばそのうち気になんなくなるし」
「だめだよそんなの!言ってくれれば私がやってあげるよ?」
そういうと彼女は俺の肩をマッサージし始めた。
「マジで?さんがしてくれんの?」
「私結構上手いのよ?」
自慢げに話しながら、肩を挟んだ指に力を込めて揉み解し始める。
「やべ・・・クソ気持ちいい・・・」
「上手い?」
「さんゴッドハンドだね・・・」
「あははっ、お褒め頂き光栄です」
的確にツボを押さえられ、叩いたり解したり本当にプロじゃないかと思うくらい上手い。
じんわりと肩が解されていき、あまりの気持ちよさに俺はつい声を上げる。
「気持ちよすぎでどうにかなりそう・・・」
「ふふっ、喜んでもらえて嬉しいわ。うわぁ、こっちもスゴい・・・」
「・・・ッ・・・」
「痛い?」
「いや・・・クソやべー・・・」
今度は腕に手が伸ばされ、痛気持ちいい感覚が襲う。
「クセになりそうだよ・・・」
「いいよ?いつでもしてあげる」
優しいさんの声が心地よい。
―――けどそろそろ“アッチ”をどうにかしねーとな・・・
俺はさんの手にそっと自分のそれを重ねた。
「サンジ・・・?」
不思議そうに聞いてくるさんの方に顔を向け、口の前に人差し指を立てる。
頭に疑問符を浮べるさんだが、それに従い黙って俺の行動を見つめる。
俺は足音を立てないようにそっとラウンジの扉へと近づくと、勢いよくそれを開けた。
「「「うわぁぁぁ〜ッ!?」」」
ドサッと音を立てながら野郎共が雪崩れ込んできた。
俺は仁王立ちになって上から見下ろす。
「テメーら・・・何してんだ?」
低い声で問いただすと、ひぃっと顔を青くする。
「おっ、オデは止めようって言ったんだけどっ!」
「さ、サンジく〜ん、これはちょっとした好奇心で・・・ってアレ?」
声を裏返しながら弁解を始めたウソップが俺とさんの格好を見てきょとんとした顔をする。
「なんだァ?オメーらヤってたんじゃねェのか?」
「ちっ、つまんねーなァ」
クソゴムとクソマリモはあからさまにがっかりした様子を見せる。
「ッッこンのクソ野郎どもがぁーーーーーッ!」
「「「ぎゃー!ごめんなさいーッ!!」」」
ったく、と逃げていく三人+つまらなそうに歩いていくクソ剣士を見遣りながらため息を吐く。
オメーらがそんなんだからこっちはなかなかいちゃつけねーんだっつの!
ばんっと扉を閉めるとさんがくすくす笑っていた。
「どうやらヨコシマな想像をされていたみたいね」
困った子達ねぇと疑うことを知らない女神様みてェな笑顔を見せる彼女に、俺はこっそり罪悪感を覚える。
い、言えねー・・・実は俺もさっきからさんの言葉でいかがわしい事妄想してましただなんて・・・
あまつさえ、おかげさまでさっきからムラムラしてますだなんて・・・
けれど正直な体が俺の心に悪魔を送り込む。
まぁでもこれでようやく本当に二人きりになれたことだし・・・
無垢な微笑を湛えるさんをちらりと見遣ると、体が勝手に動き出した。
俺はさんにそっと近づき心の中で合掌する。
―――イタダキマス・・・
油断しているその唇を奪うと、驚きから反射的に逃げようとした体を閉じ込めた。
なんかこれって恩を仇で返すっつーか・・・
いやいや、気持ちよくしてくれたお礼は気持ちよさで返すって事で・・・なんて言い訳を頭ん中で並べる。
ごめんね、さん?男ってこーゆー生き物なんですよ。
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ベタだわしょーもないわでスイマセンw