−百発百中!−
「必殺!タバスコ星っ!!」
「うわっ目ぇ痛ェーーー!!」
「おー!、なかなか上手いじゃねえか」
いつも元気いっぱいのちゃん。今日はどうやらウソップのパチンコ遊びに夢中らしい。
しかもその標的はクルーに向けられたらしく、さっきから次々に被害者が増えている。
たった今やられたルフィの前は、哀れな船医が絵の具まみれになっていたし
その前はナミさんにゴキブリの玩具を向けたせいで拳骨を落とされていたし
ロビンちゃんにはやる前に見つかって、沢山咲かせた手でこちょこちょの刑にされていた。
ちゃんって意外と命知らず・・・もとい、チャレンジャーだな。
「、相手によってどんなもので攻撃するかを見定めるのも大事なポイントだぞ!」
ウソップめ、ちゃんを煽りやがって・・・
「ふむふむ、なるほど。じゃあゾロはこれなんてどうだろう?」
今日も高いびきをかいている寝腐れ剣士にちゃんが何かを投げた。
気配を感じたのかすぐさま剣でそれを阻止しようとしたマリモに、盛大に水がかかる。
どうやら投げたのは水風船で、それを切っちまったらしい。なるほど、対ゾロには確かに良い戦法だ。
びしょびしょになった緑頭が青筋たてて怒っている。あーこりゃいいザマだな。
そんなゾロからキャーキャー言って逃げ回っていたちゃんの声がまた聞こえた。
「次はサンジ君ねっ!」
げっ、俺!?
「う〜む、サンジはなかなか手ごわいぜ?」
「大丈夫、大丈夫!サンジ君なら私に任せてっ」
・・・一体何する気だい、プリンセス・・・?
「サーンージくんっ」
満面の笑みで入ってきたちゃんに、つい頬が引きつる。
可愛い君の遊びに付き合ってあげたい気持ちは山々なんだが
さすがに俺も、腐った卵やおかしげな液体投げられるのは勘弁してほしい・・・。
「なんだいちゃん?」
ちゃんの行動に体を強張らせながら笑いかけると
うふふーっと極上の微笑を見せる。
くはっ・・・!!クソ可愛いぜっ!!!
そんな子悪魔ちゃんの笑顔にメロメロになっちまった俺は
もう君になら何されてもいいやとか思っちまった。
あぁ・・・重症だな、俺・・・
シンクの前にいる俺の側までつつつっと近づいてくる彼女。
そんな近くじゃパチンコ打ちづらくね?と、俺が思った刹那・・・
「必殺!
・・・・・・口づけ星!!」
俺の頬を柔らかな温かさが掠める。
頭が真っ白になって呆然とする俺の前で
してやったりと満面の笑みの彼女。
「・・・え、えぇ!?ちょっ、ちゃん!!?」
「ひゃーっぱつひゃくーちゅーるーるーららーるー♪」
赤面する俺に構わず彼女はご機嫌に歌いながらキッチンを出て行ってしまった。
・・・ええ、ええ、確かに命中しちまったよ。
そんで、見事にハートをロックオンされちまった俺は一体どうすりゃいいんだ!
すっかり恋心を射抜かれた俺は、名狙撃主の頬が赤く染まった事など知る由もなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お前のハートを〜ロックオ〜ンッ!!