paille


−暖かなの日−


朝起きると鼻の頭が痛くって
息を吐くと白くって
身震いして思わず布団に潜り直す
そんな日はちょっと憂鬱


降りしきる白は
いつしか厄介なものとしか思えなくなった
わくわく出来なくなった自分が
少しだけ寂しい


甲板ではしゃぐルフィ達を見て
あんな風に雪を喜んでいたのは
いつまでだったっけと考えた


キッチンで毛布に包まる私の前には
ブランデー入りの甘い甘いココア
この船のコック兼私の恋人が作ってくれたもの
両手で包み込むと
指先がじわりと暖かくなった

美味しいと口に出せば
嬉しそうに笑ってくれる
それはココアよりも私を甘く溶かす


空を見上げる彼の横顔は上機嫌
空気の冷たい朝は
いつもより少し彼の笑顔が多い事に
最近気付いた
ノース生まれと言っていたけど
故郷もこんな風だったのだろうか

雪が好きなのねと言うと
別に普通だよと嘯いた
嘘ばっかり
だって子供みたいに目が輝いてる

そんな彼につい頬が緩むけれど
一緒に喜べない自分は
やっぱりちょっと淋しい

肩を震わせる私を
ふいに温もりが包む
煙草の匂いが鼻を掠める
誰もいないキッチンで
彼がこうしてくれるようになったのは
いつのことからだったっけ

寒いのは得意でないけれど
こんな寒い雪の日は
あなたの嬉しそうな顔を見れるから
あなたの美味しいココアを飲めるから
あなたの温もりを感じられるから
優しいあなたに
いつもよりちょっと素直に甘えられるから

あなたと出会って
寒い日が少しだけ
好きになった

こんな雪の日の思い出を
あなたと増やしていけるなら
きっと苦手な雪も
もっと好きになれる

いつもよりちょっと温かい
そんな雪の日





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 双方の名前が出てないのに夢って・・・