−Help Me!−


「俺なんてどうですかねぇ?」


その一言に彼女が固まった。
その場の空気も。
そして、それを言った俺自身も・・・


・・・え?俺何言っちゃってんの?あれ?あれ?なんでそんなこと言っちゃったのォォォ!?


なんか流れで好きなタイプの話になって。
彼女が「優しい人がいいです」とか言って。
さん相手なら俺死ぬほど優しくなれるんだけどなぁ、
俺なんてどうですかねぇ、とか心の中で言ってみた。
つもりだった。
けど、どうやらそれは口に出ていたらしい。

えェェェェ!?笑えねェェェェ!!!

さんびっくりして固まっちゃってるよォ!
どーすんの?どーすんのこれ!?
これでごめんなさいとか言われた日には俺死んじゃうよ!?まじで死ねる自信あるよ!?
あーやばいってほら、やばいって!すーげー俯いちゃったよほら、どーすんだよォォォ!?
あーもういっそ死んでしまいたい!けど実は人間って強い生きものだからそう簡単に死ねないんだよね!
失恋決定!?くらいの絶望くらいじゃ死ねないんだよ!
あ〜いっそ誰か一思いに殺してくれよ!
ほら、副長!いつもならこういう時鬼のような形相して突っ込んで来るじゃないですか!
あーくそっ!なんでこういう肝心な時にいねーんだよアイツ!マジで使えねェな!
・・・まぁ本人目の前にしては絶対言えないけど!
あ〜時間を巻き戻したい〜!なかったことにしたい〜!
神様、仏様、ミントンの神様!誰でも良いからなんとかしてェェ!!

「あ・・・の、私で、良かったら・・・」

ほらぁ!私で良かったらって言われちゃったじゃん!私で良かったらって!

・・・え?私で良かったら・・・?

え?え?え?なんかさん顔赤いんですけど?あれ?これって・・・あれェっ!?

「え、あの・・・良いんですか、その、俺で・・・?」
「はい、私、山崎さんのことがずっと前から・・・」

マジですかぁぁぁ!!?

「お、俺もさんのことが・・・!」
「山崎ィィィ!!テメー何サボってんだコラァァァ!!」
「ぎゃぁぁぁ!副長!!?」

いや、もうアンタいらないんだって!なんでこのタイミングなんだよ!空気読めよォォォ!!!

さぁーん!今この人撒いたら戻ってきますから!だからもう少しそこにいてくださぁーい!
お願いだからそれまで心変わりしないでねェェェ!!









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  山崎は報われないからこそ山崎。