I think 2
―――恋は盲目。
いやしかしだな、とナミは思う。
いくらなんでもあれは盲目過ぎじゃないのぉ?
ラブコックと呼ばれた男は今や呆れるほどにたった一人の女性しか見えてない。
かつては花に水をやるようにレディには愛を!と言わんばかりにその冗舌さを揮っていたけど
愛しい人が出来て以来すっかりそれも鳴りを潜めたようだし。
もちろん今でも美辞麗句を並べ立てることは止めてないけど、言っても昔の比ではないしね。
別に寂しいなんて思っちゃいないわよ。むしろウザイのが無くなって清々してるくらい。
それにその変わりようには驚かされたけど、当の彼女を見ればそれは当然という気もするし。
は同性の自分から見ても魅力的な女性だわ。私だっての事が大好きなんだもの。
一緒にいるとふいにノジコやベルメールさんのことを思い出すことがあるの・・・。
は大事な仲間であり親友であり、そして時に姉や母のような存在でもあるのよね。
そんながサンジ君の隣で幸せそうに笑っている姿を見るのは嫌いじゃないわ。
私はまだ恋よりお金や蜜柑の方が大事だけど、そんな二人を見ていると私もいつか・・・という気分になったりする。
まぁ、ぎゃーぎゃー騒ぐ船長はじめ、この船の男共を見まわすと
ここにいるかぎり私の浮いた話はまだまだ先かしらね・・・と頭を抱えたくもなるけど・・・。
とりあえず今はいつかする恋の見本として二人を見守っていようかしらね?
―――初恋は実らない。
そうは言うけれど、とニコ・ロビンは思う。
コックさんのあれは初恋なんじゃないかしら・・・
全ての女性に愛を捧げることには慣れていた彼だけれど
あんな風に一人の女性に心を奪われ全てを欲するような恋は初めてなのでは・・・?
彼女を目の前にすると恋をしたばかりの少年のようになってしまうコックさんを見てふとそう思ったの。
愛が先で恋が後だなんて、フフ、ラブコックの彼らしいわね・・・。
聞けば剣士さんの初恋ものようだし、見ている限りではもしかしたら船長さんも・・・
フフ・・・いけない子ね・・・。
けれど彼女に心魅かれる気持ちも理解できるわ。
その容姿や朗らかな人柄以外にも、あの子にはどこか人を惹き付ける力があるから・・・。
私もまた、そんな彼女に惹かれた一人なのだし・・・。
あの子といると・・・どうしてかしら、ふいに母の温もりを思い出す瞬間があるの。
母の記憶などほんの僅かしかないのだけれど・・・。
年下のあの子に母の姿を見るなんておかしな話ね。
けれど幸せに思う。そんな彼女と一緒にいられる事を。
だから願うわ、誰よりもあなたの幸せを。
それを叶える相手がそのコックさんであると良いわね・・・。
あら・・・フフフ、今日はちょっと喋りすぎちゃったみたいね・・・
―――女の友情は結束が固い。
そうは言ってもなァ・・・、と19歳'sは思う。
ありゃ溺愛し過ぎじゃねェだろうか。
まるで本物の姉妹のように仲が良いのは分かるけれど
時々を独占している時に向けられる視線には嫉妬が交じっているような気がする。
私達にもを構わせろオーラが滲み出ているのだ。
女の友情ってのはそんなもんなんだろうかと首を捻りたくなる。
自分なら同性(野郎)の為に嫉妬するなんてこと死んでもしねェがな、と。
きっとを泣かすようなことがあった日にゃ、クラッチ&サンダーボルト=テンポが下るのだろう・・・
まぁを泣かす気など更々ないし、愛しいが彼女達に大事にされている姿を見るのも悪くはない。
それに溺愛したくなるほどの彼女の魅力を誰よりも知っているのは自分だしな、と、大の男はそれぞれに思った。
そして人気者の恋人(姉)を持つのも楽じゃねェな、とそれぞれにため息を吐いた。
そんな互いに気づいた二人は今日もまた足と剣を戦わせるのだった・・・。
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オマケv↓
―――恋はハリケーン!
いやちょっと待てーッ!ビシィッとツッコみながらウソップは思う。
少しはそのハリケーンによって壊された船を直すこっちの身にもなれよ。
人間離れした怪物が二人してどったんばったん暴れやがって。
その度にが申し訳なさそうに謝るんだけど・・・
いや、オメーが悪ィ訳じゃねェから。
まぁそりゃ取り合いたくなる気持ちも分かるけどな。
は美人だし、いいヤツだし、俺だって大好きだ。
それに、と一緒にいると時々死んだかあちゃんのこと思い出すんだ。
顔とか性格とかが似てる訳じゃねェのに、なんでだろうな。
多分そういう外側じゃなくて、他人を包み込むような温かさとかのせいかな。
まぁかあちゃんに似てるなんて言ったらサンジが
「こんなうら若き美女を捕まえて母ちゃんとは何事だぁー!」
とかキレて飯がきのこづくしになるから口には出さねェけど。
なんだかんだ言って俺もとサンジが一緒にいるのを見てるのは好きだし。
あの二人を見てるのカヤに会いたくなるんだよなァ。
・・・いや、言っとくがカヤは友達だぞ?
と、とにかく、ハリケーンでもなんでも良いが、ほどほどにしてくれって事だ!
じゃねェとそろそろウソップ輪ゴームをお見舞いするぜ?
―――チョッパーは可愛い。
そ、そんなこと言われても嬉しくなんかねーぞコノヤロー!と踊りながらトニートニー・チョッパーは思う。
はいっつもおれのこと可愛い可愛いって言って抱きしめてくれるんダ。
そうするとサンジがすっげェコエー顔で睨んでくるから(時々ゾロも)
おれはいつもダッシュで逃げるんだけど・・・
それでもやっぱりに可愛いって言われるのは嬉しいゾ!
なんでこんなに嬉しいのかなぁ?って言ったら
それはきっと“可愛い可愛い”っていうのが“大好きだよ”
って言ってるのと同じだからだよ、ってはにっこり笑ってくれた。
そっかぁ、へへへ!おれも大好きだ!!
と一緒にいると優しい気持ちになるんだよなぁ・・・。
の側にいるとみんな優しい顔になるし。
はどんな薬よりも効く魔法みたいだな!
おれもそんな万能薬みたいになれるように頑張るゾ!
―――恋・・・?
ん〜よくわかんねェけどよォ、とモンキー・D・ルフィは鼻をほじりながら思う。
でもが来てからサンジもゾロも変わったのは分かるぞ。
うん、なんかいい感じだ!
まぁおれが仲間にしたんだからいいヤツに決まってんだけど
はほんとにいいヤツだ!
面白ェし、良い匂いするし、柔らかくて温けェしな〜。
だからおれだってと一緒に遊びてェのにサンジがすぐ邪魔すんだ。
ずりぃぞ!おれにも遊ばせろ!
彼氏ってのはそんなにエライのか?おれだってエライぞ!?船長だからなッ!
けど最近ちょっと分かってきた。
ゾロとサンジが取り合ってケンカしてる隙がチャンスだ!
にしししッ!独り占めだ!
の笑顔見てるとおれ嬉しくなるんだよなァ。
な〜んか雪いっぱいあるとこにいったみてェにシヤワセだ〜ってなる。
は雪女なのか?んん!まぁなんでもいいやっ。
とにかくは大事な仲間で、いいヤツで
おれはが大好きだ!んん!そんだけ!
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長いオマケお粗末さまでした(笑)